FontForge は、特定のレジストリ-順序づけ-補遺番号における CID から Unicode の符号位置への対応づけに自分自身のファイルを使用しています。
一般に、cidmap ファイルは $(PREFIX)/share/fontforge (大抵は /usr/local/share/fontforge または /usr/share/fontforge) に置かれていますが、FontForge の実行ファイルを含むディレクトリまたはカレントディレクトリにある cidmap が存在するときは、それらも認識します。それらのファイルは <レジストリ>-<順序づけ>-<補遺番号;.cidmap と命名されています。例えば "Adobe-Japan1-6.cidmap" や "Adobe-CNS1-4.cidmap" という名前です。
ファイルの最初の行は 2 個の数値 (通常は 2 つとも同じ) からなり、このレジストリ・順序づけ・補遺番号で定義された CID の総数です。
それに続く行は以下の 3 つのフォーマットのいずれかです。
<cid> は 10 進数で、<unicode> は 16 進数です。また、 <postscript-name> は、先頭にスラッシュがついた PostScript 名です。
Adobe-Japan1-6.cidmap の最初の数行は以下のようになっています:
23057 23057 0 /.notdef 1..60 0020 61 00a5 62..92 005d 93 00a6
このグリフ集合には 23057 個の CID が含まれます。CID 0 には PostScript 名 "/.notdef" が対応し、CID 1〜60 は space (U+0020), exclam (U+0021), … lbracket (U+005B) に対応し、CID 61 は yen (U+00A5) に対応し……といった具合です。